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Pledge of Allegiance (忠誠の誓い)  (2002/7/31)

2012/05/16 11:27 に Hosyuko Admin が投稿
  • "I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands, one nation under God, indivisible, with liberty and justice for all."
    (私はアメリカ合衆国の国旗に、そして国旗が象徴するこの共和国に忠誠を誓う。主なる神の下ひとつの国、不可分で全ての人に自由と正義をもたらすこの共和国に。)
  • 星条旗に向かい右手を胸に添えこの「忠誠の誓い」を唱えることから多くの学校の一日が始まりますので、学校に通う子供は全員そらんじている言葉です。6月末に、この「忠誠の誓い」をめぐって全米の注目を集める裁判がありました。
  • 公立校に通う子供をもつ親が、「神」ということばを使う「誓い」は宗教を強制するものとして合衆国や州を訴えた裁判で、6月26日、サンフランシスコにある連邦巡回控訴裁判所が、「誓い」は合衆国憲法に違反するという判断を下しました。裁判官は、「誓い」の中にある〝under God〟という言葉について「教会と国家の分離(政教分離)」に反すると考えたのです。ちなみに、「忠誠の誓い」は19世紀の終わりに作られ受け継がれてきたものですが、争点となった"under God"の部分は、1954年に付け加えられたものです。
  • この裁判の直後から、ブッシュ大統領や議会がすばやく反応するなど、賛否それぞれの意見がメディアで大きく取り上げられてきました。なお、裁判は確定には至っておらず、控訴裁判所自身、または連邦最高裁判所で最終的な決定がされることになります。
  • 子供の日常の中にも、大きな議論を呼んでいることがある一例として、Pledge of Allegianceをご紹介しました。
  • なお、アメリカでも、またどこの国にでかけても、その国の国旗や国歌に敬意をはらうことは、良識ある人間として当然のことと考えられています。私たち日本人が合衆国に忠誠を誓う必要はないでしょうが、国歌が歌われたり、「誓い」が唱えられる場面では、アメリカ人と同様に脱帽して立ちあがり、星条旗に向かうことは必要なことです。その様子は、野球場や多くの人が集まるイベント会場などでおなじみのことと思います。

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