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Child Passenger Safety - チャイルドシートについて    (2002/9/30)

2012/05/16 10:46 に Hosyuko Admin が投稿
  • 日本でも2000年4月から6歳未満の子供についてチャイルドシートを使うことが義務化されましたので、いろいろな報道などを通じてチャイルドシートに関する知識をお持ちの方も多いと思いますが、一般的には私たちよりもアメリカ人の方がこの件に関して神経を使っているようです。車の取り扱い説明書である「Owner's Manual」の冒頭は「Driver and Passenger Safety」の説明から始まることからも、安全に関する意識の高さはうかがい知ることができます。また、子供が適切に「restrain」されていない日本人を見かける、と学校の先生方などからお叱りも受けることもあるようです。そこで、今日はチャイルドシートに関する情報を整理してみました。
  • まず州法のご紹介から。6歳未満の子供は連邦の定める規格(FMVSS 213)に合格したチャイルドシートを使わなければならない、と定められています。ただし、4歳・5歳の子供は普通のシートベルトの利用でもいい、となっていますでの、3歳までチャイルドシートが必要で4歳になったらチャイルドシート不要、とお考えになる方があるかもしれません。しかし、これはシートベルトをしていれば運転者に刑罰が科されないというだけであって、「3歳・4歳になればチャイルドシートは不要」「シートベルトで安全」ということでは全くありません。子供の成長は千差万別ですから、年齢だけの基準で安全を判断できないことは誰にもお分かりいただけるはずです。実際、体重・身長をチャイルドシート規制の基準に採っている州もあります。しかし、法の規制がどうあれ、子供の安全の為にチャイルドシートが必要か否かの判断は、やはり保護者の自己責任ということだと思います。
  • 運輸省(Department of Transportation)の下に、道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration, 略してNHTSA)という組織があります。このNHTSAがPRしている情報を中心に整理してみますと、次のようになります。
    1. 助手席
      12歳以下の子供は適切な安全装備を利用の上で、後部座席に座らせるべきです。とりわけ、エアバッグは子供にはかえって危害を及ぼすおそれがあると言われており、大人の体格に至らない子供を助手席に座らせてはいけません。更に、エアバッグつきの助手席に、後向きのチャイルドシートを装着して幼児・乳児を座らせることは、絶対にしてはいけないことです。前向きのチャイルドシートを助手席に装着することも、避けるべきとされています。要するに、助手席にチャイルドシートを装着することは絶対に避けるべきです。
    2. チャイルドシートの種類
      <Infant 乳児>
       ・生後1年まで/体重20lbs(9kg)未満
        Infant-Only Seat 又は Convertible Seat
        子供は後向き。必ず後部座席に装着
       ・生後1年未満/体重20-35lbs(9kg-16kg)
        Convertible Seat
        子供は後向き。必ず後部座席に装着
      <Toddler 幼児>
       ・1歳から4歳/体重20lbs-概ね40lbs(9kg-18kg)
        Convertible Seat、又は Forward Facing Only Seat、
        または High Back Booster/Harness
        いずれも子供は前向き。必ず後部座席に装着
      <Young Children>
       ・4歳から8歳程度、身長 4'9"(145cm)以下
        Belt Positioning Booster(背もたれなし)、又は
        High Back Belt-Positioning Booster
        腰のみのシートベルトで使ってはいけない
        必ず後部座席で利用
    3. Boosterが必要な子供
      最低、体重80lbs(36kg)・身長 4'9"(145cm)程度になるまで、Boosterを使うべきとされています。要は、シートベルトが首ではなく肩、腹ではなく腰にキチンとかかっているかどうかです。
      なお、Boosterが不要でシートベルトでOKと考えられる体格であっても、(とりわけエアバッグ装備車では)12歳までは助手席にのせるべきではない、ということに変わりはありません。
  • 適切な種類のチャイルドシートを手に入れても、正しく装着しなければ子供の安全は得られません。アラバマ州内でチャイルドシートを装着している車の実に90%が正しく装着していないだろう、という推計もあります。また、従来はシートベルトで固定するタイプでしたが、最近は「LATCH」という規格で、車に専用のアンカーが設けられ、それに直接チャイルドシートを固定する方式が広く用いられるようになってきています。車やチャイルドシートの説明書と辞書を片手に、是非正しく装着できるよう奮闘してください
  • また、I-459 Exit 17を出たところにあるChildren's Southというクリニックでは、毎週水曜日に正しい装着方法の講習会をしています。事前に1-800-504-9768で予約してお出かけ下さい。なお、利用の際は、10㌦程度の寄付をすることが一般的なようです。
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