2012/05/16 11:14 に Hosyuko Admin が投稿
自宅にかかってくるセールスの電話ほど、うっとうしいものはありません。夕食時間帯に多くかかってきますし、電話にでてもなかなか相手がでない、でたと思えばいきなりまくしたてられたりで、あまり愉快なものではありません。事情はアメリカ人にとっても同じようで、そんな声が高まったのでしょうか、各州で「Do not call List」の整備が進められているほか、連邦レベルでもこの夏から「Do not call Registry」がはじまることになりました。このリストに登録しますと、一定のセールス電話をシャットアウトできることになります。
アラバマ州では、「Do Not Call Register」をPublic Service Commissionという州組織が運営しています。電話でのセールスや勧誘を希望しない人は、このPublic Service Commissionのウェブサイトから、電話番号・住所・名前を入力するだけで、簡単に登録できます。登録された電話番号は2年間保持され、一定のテレマーケターはこのリストにある電話番号に対してセールスや勧誘を目的に電話をかけることが禁止されます。
もちろん、すべてのセールス・勧誘の電話がストップする訳ではありませんが、テレマーケティング専門業者からの電話の多くはストップしますので、セールス電話の減少が実感できるはずです。それでも電話がかかってきたときには、"Do not call me again."とはっきりと伝えましょう。勧誘側には、拒否の意思表示をした人の名前を10年間保存することが求められています。このほか、アラバマ州では午前8時以前ないし午後9時以降の勧誘・セールス電話を禁じているほか、勧誘・セールス電話ではかならず名のること、コンタクト先の電話番号や住所を伝えることを義務付けています。
連邦の制度も、同じように簡単な登録さえすれば5年間名前がリストに維持され、これによりテレマーケティングの電話が減少することが期待できます。7月から登録がはじまり、10月から実際に機能することになっています。この連邦レベルの制度はFederal Trade Commissionのウェブサイトに案内があります。なお、州のリストと連邦リストとの間の情報共有化は、まだ数年かかるだろうということですから、利用を希望する方は両方に登録した方がよさそうです。
また、電話会社の有料サービスを利用することで、知らない相手からの電話を撃退する方法もあります。BellSouthではPrivacy Directorという名前で、こちらの電話を鳴らす前に、かけてきた相手に名のることを求めるスクリーニングサービスを行っています。名のらなければ電話を取り次がず、名のれば電話をつなぎますが、相手が名のった声をまず聞かせてくれますので、実際に相手とつながる前に電話にでるかどうかを決められるというものです。ただ、相手には英語のメッセージがまず流れますから、事情を知らずに電話をかけた方がビックリ!という副作用もあるようです。
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