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TipのTips  (2002/7/1)

2012/05/16 10:27 に Hosyuko Admin が投稿
  • 最初の「TIP」は、サービスを受けたときに代金に上乗せして払うチップ、後の「TIPS」とは役に立つ情報・秘訣という意味ですので、ここでは「チップに関すること」をお話したいと思います。チップを支払う習慣がない私たちにとって、チップは煩わしいことのひとつです。どのくらい払うのが適切なのか、どんな時に払うのか、どうやって払うのか、、、悩みのタネですね。習慣のない私たちからしますと、「チップは心づけなのだから、気持ちの問題」「目安をいうこと自体おかしい」と、つい考えてしまいそうです。確かにアメリカ人に聞いても「Up to you!」といなされてしまうことも多いものです。
  • しかし、こんな現実もあります。
    日本にもアメリカにも「最低賃金法」という法律があり、労働者の最低限の賃金を法定していますが、アメリカではチップがもらえる仕事には、この法律が適用されません。従って、例えばレストランの給仕の人たちは、驚くほど低い時給しかお店からはもらわず、収入の多くをチップに依存しています。いいかえれば、常識的な水準のチップが払われることを前提に、低い賃金でも成り立つ構造になっているのです。
  • 従って「心づけ」というタテマエを貫いて自分流を押し通すことは、ちょっと大袈裟にいえば、チップに依存せざるを得ない職種の人たちの生活をおびやかす、ということを意味します。そう考えますと、サービスに対するちょっとした不満があっても、常識的な範囲でのチップの支払いは依然として必要と考えるべきでしょう。
  • 身の回りでチップを払う機会としては
    ・レストラン
    ・ホテルのベルボーイ、ルームサービス、メイドサービス
    ・バレットパーキング
    ・バーバー、ヘアーカット
    ・タクシー
    などがあるでしょう。反対に、日本では引越しや荷物の配達を受けたときに「お礼」を渡すことがありますが、こちらでは配達に対してチップを払う必要は一般にはありません。
  • 中でも、チップの機会が多いのはレストランの利用時でしょう。給仕してくれる店であれば、昼でも夜でも総額の15%から20%程度のチップを払うことが期待されています。5㌦・6㌦の昼食には、75¢/90¢と正確に計算するのではなく、1㌦をテーブルに置いて立つのがスマートです。チップは、勘定を現金やカードで支払った後にテーブルに置いていくか、カードで支払う際にチップを上乗せして払えばOKです。1㌦札がなくて、、、という場合は、両替してもらえばいいのです。レジで支払いを済ませ、あるいは両替して1㌦紙幣が手に入ってから席に戻ってチップを置く姿も普通に見かけることです。小銭をじゃらじゃらとテーブルに残すやり方は、おすすめできません。Tip/Gratuity/Service Charge という名前で、伝票にあらかじめチップが含まれてくる場合もあります。その場合は、改めてチップを上乗せする必要はもちろんありません。
  • 子供連れのご婦人が大勢で昼食に来て、チップをあまり払わない。チップの習慣を伝えてもらえないだろうか、、、実際にとあるレストランの方からあったお話です。チップの件もさることながら、子供連れで、大勢で、というあたりにも、レストランの方が感じているストレスがあるようでした。
  • 「Do you tip when you、、、?」まずは、身近なアメリカ人に確かめてみることをおすすめします。



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