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トルネードの基礎知識(2)  (2002/12/20)

2012/05/16 11:07 に Hosyuko Admin が投稿
  • 前回はトルネードに関する統計や、警報・注意報(Tornado Warning/Watch)などについてお話しましたが、今回はトルネードへの備え、注意報・警報が発令されたとき、あるいは不幸にもトルネードに見舞われたときにどのように行動すべきかについて、National Weather ServiceとAmerican Red Crossの情報から抜粋してご紹介しましょう。
  • トルネードに襲われたら、、、
    • Tornado Watchがでたら、地元TV局、ラジオ局の報道を注意して聞くこと。
    • 外の変化を注視すること。モノの破片が飛んで来たりトルネードの近づく音が聞こえたら要注意(一般的にはゴロゴロガラガラという音、貨車が通るような音と言われる)。
    • Tornado Warning が出たら、できるだけ低いところに逃げる。ベースメントか建物の一番低い階。外と自分の間にできるだけ多くの壁がある場所がよい。窓からできるだけ遠ざかる。
    • 家の中なら地下室、地下室がなければクローゼットやバスルーム、ホールなど内部の小部屋がよい。できれば頑丈なテーブルの下など。地下室では、頭上の1階にある重い家具や冷蔵庫の下は避ける。枕や厚手のコート、毛布などで飛んで来るガレキやガラスの破片から身を守る。
    • 窓をあけた方がよい、というのは迷信。時間の無駄であり、ガラスが割れて怪我のおそれがある。
    • 学校や病院、ショッピングセンターなどにいるときは、指定された場所へ避難する。
    • 車に乗っているときは、直ちに車を道路外の安全な場所に止めて頑丈な建物に逃げこむ。それができない場所なら、側溝など出来るだけ低い場所で、車から極力離れて地面に伏せる。
    • 道路の橋げたの下はかえって危ない。他の安全な場所へ避難しなければならない。
    • 広大な場所にいてトルネードが十分に遠くにあり、道路状況が許すならば、トルネードの動く方向と反対へ逃げることも選択肢のひとつ。数秒間、木や建物を目印にトルネードの動きを見つめ、右に動くなら左、左に動くなら右に逃げる。左右に動かないなら、まさに自分に向かってきている。車から直ちに降りて避難するか大急ぎで左右へ車を走らせる。
  • ストームの後は、、、
    • 落ち着いて、まず怪我人の援助など、救援が来るまでの間に急を要するものから。
    • マッチをすったり、電気のスイッチを入れてはいけない。 ロウソクも使ってはいけない。
    • 慎重に周りを観察する。ガスの臭いがするときは、元栓を閉め窓を開けて外へ出ること。
    • 電気のブレイカー、ガスや水道の元栓の場所、閉め方を知っておくこと。再開するときはプロにやってもらうこと。
    • 切れた電線に近づかない、動かさない。子供やペットにも注意する。電気会社へ連絡すること。
    • ガラスが散乱しているなど危険箇所はロープで囲うか、片付けること。
    • 木や枝は倒れたり折れやすくなっているかもしれない。強風やトルネードの後は樹木の下は十分注意して歩く。
  • Are you ready for a Tornado?
    • 家の中の避難場所を家族全員知っていますか?
    • その場所は片付いていますか?
    • カウンティの名前を家族全員が知っていますか?
    • 電気、水道、ガスの遮断方法を知っていますか?
    • 非常持ち出し袋を備えていますか?
      ファーストエイドキット、不可欠な常用薬、3ガロン/人の水、缶詰と缶切り、服・寝具・寝袋、電池式ラジオ、予備の電池、懐中電灯、赤ん坊・老人用のグッズ、電気・水道・ガスの遮断法が書かれた説明書、、、これらが「Disaster Supplies Kit」として推奨されています。
  • トルネードよりも、身近に感じる自然災害は「Thunder Storm」。Severe Thunder Stormになると、トルネード並の突風が吹きぬけ、大きな被害をもたらすこともあります。トルネードと同じように、「Warning」「Watch」が発令されますので、特に警報であるWarningが出たときにはTVやラジオで十分に情報収集するとともに、停電に備えて懐中電灯やラジオを用意し、落雷から守りたい電気製品のコンセントを抜いて、家の中の安全な場所にとどまることが必要です。
  • 冬休み、具体的に状況を想定しながら、ご家族の間で緊急時への備えを話し合うことも有意義なことだろうと思います。また、特に雪の地方へお出かけの方は、Storm情報に十分留意のうえお過ごし下さい。
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