「後発医薬品」という訳語よりもジェネリックというカタカナで日本でも知名度が上がってきたようですが、欧米でははるかに広くこのジェネリックが普及しています。先行して発売され実績を積んだ医薬品を、その特許期間が過ぎたあと、同じ組成、品質レベルで安価に提供する薬品をさします。薬局で処方箋を出すと、"Is generic OK?"と聞かれることもよくありますが、ほとんどの場合OKと答えて構いません。ブランドに医師がこだわる場合は、処方箋にその旨を書き添えるからです。 ドクターズオフィスや薬局でよく聞かれる質問に"How much is your co-pay?"があります。医療費とは別に、医院や薬局に行くたび支払う自己負担額のことで、一般には10ドルから数10ドル程度です。 薬局で一度に出せる薬の量は限られているので、数回にわたって薬を受け取れるよう、医師が処方箋(prescription)にリフィルできる回数を書き入れ、薬局はその回数を容器ラベルにプリントします。最初に受け取った薬がなくなったら、薬局にその容器を持って行くだけで指定の詰め替え回数まで簡単に同じ薬が手に入るしかけです。 処方箋が不要の市販薬で、普通の陳列棚に並べてあることが一般的です。処方箋薬(Prescription Drug)はRX、Over-the-counter medicineはOTCという略語もよく見かけます。処方箋薬は保険が適用されますが、OTCに保険はききません。ときどき、医師が処方箋の用紙に市販薬の名前を書くこともあります。でも市販薬は市販薬、これで保険が適用になる訳ではありません。 |